金は世界中で通用する換金性にも優れた商品です。そのため、商品先物取引の中でも人気の銘柄となっています。
世界で生産されている金のうち、約70%がアクセサリーなどの宝飾品として加工されています。

金の主要産出国の分布

主要産出国分布図

  1. 中国
  2. アメリカ
  3. 南アフリカ

世界の金生産量は数カ国に偏っており、上位10カ国で全体の70%程度のシェアを占めます。各国の鉱山会社で開発技術の向上により、 産金コストが低くなり、生産量は微増してますが、全体的には頭打ち傾向にあります。

アジア地域の需要が伸びてきています

金の輸入量は、中国とインドが世界1位、2位を争っています。両国ともに人口が多く、国民の金に対する信頼が厚いことから、 金の需要が高くなっています。世界的に見ても、経済の発展が著しいアジア地域での需要が急激に伸びてきています。
金の需要は景気の影響を受けて変化するといえるでしょう。

変動の基礎的要因

金の価格は、主に景気や為替、金利の動向に影響を受けます。ほかにも、天災や戦争や政治情勢においても影響を受けやすくなっています。

金価格の変動要因

金:変動の基礎的要因

景気による変動要因

その国の生産、消費、投資(設備投資、住宅投資、在庫投資)などの拡大・縮小によって景気は判断されます。景気が拡大すると、工業用にも宝飾用にも需要が増え、価格は上昇します。

為替による変動要因

ドル建ての金価格にとってドル相場の下落は好材料、上昇は悪材料となります。たとえば、ドル高になるとドル建ての国債、株式、不動産などを購入する資金を金から払い、金がたくさん出回ります。またアメリカ国内では、他国からの輸入物価の低下によって物価の上昇圧力(インフレ圧力)が抑圧され、金投資への魅力が減退するので金の価格は下降します。

金利による変動要因

基本的には実質金利の低下は好材料、上昇は悪材料となります。たとえば、金利が上がると、人々は金利をもらえる債券や預金で資産運用をするようになり、金利のつかない金は売ってしまう傾向があります。金融機関から資金を借りている事業者などは、金利負担が増大するため、金を売って資金を確保しようとします。

コラム

金を取り巻く環境

金の総消費量の約70%は宝飾品需要が占めています。
しかし、投資先として注目されている金は、宝飾品需要の増減よりも 景気・インフレ動向、株式、債券といった他市場の動向によって価格が動く傾向にあります。 そして、近年この傾向をより顕著にしているのが、金ETFによる投資需要の増大です。
金ETFとは、金を信託財産信託契約において発行される有価証券を取引所に上場するもので、金ETFの残高に応じて金の現物を 購入して保有することになり、ETFの残高の増加は、金の需給引き締め要因になります。 2003年から世界の取引所で上場され始め、2008年6月には東京証券取引所にも、上場されました。 2009年には、世界の主要市場におけるETF残高は、1年間の金生産量の約半分に相当するほどになりました。
ETFの上場によって、金はより、投資資金の入りやすい銘柄になったと言えるでしょう。

取引基礎情報
取引所 東京工業品取引所
立会時刻 夜間= 17:00~翌4:00
日中= 9:00~15:30
標準品 純度99.99%以上の金地金
呼値単位 1g当たり1円 (1円の値動きで1000円の差損益)
取引単位 1枚=1kg(受渡単位=1kg)
限月 6限月制(12ヵ月以内の偶数月)
取引証拠金基準額 毎月、直近の一定期間の価格変動に対応した額に倍率を乗じ、その50%相当額を加えて得た額を下限として毎月設定。
CB幅 夜間立会開始時に前計算区域の帳入値段(新甫発会の場合は隣接限月の帳入値段)を基に設定。
建玉制限 限月の区別なく5,000枚(売又は買のそれぞれの建玉数量)

 

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