銀は写真用フィルムに使用されていることから、オリンピックやワールドカップなどの大イベントがあると需要が増大します。
ただ、近年のデジタル化によって、需要は減少する傾向にあります。

銀の主要産出国の分布

主要産出国分布図

  1. ペルー
  2. メキシコ
  3. 中国

銀の鉱山生産は北米のメキシコ、中南米のペルーが2大生産地域となっています。、 ロシアもかつては主要生産国の一つでしたが、社会主義の崩壊とともに生産量は激減、 さらに、生産された銀は国内で消費されているのが現状です。 今後は政治・経済不安を抱えるメキシコとペルーの動向が気になるところです。

メインは工業用として使用

銀は宝飾品として金に次いで人気がある貴金属ですが、銀全体を見ると約60%が工業用として使われています。工業用として写真、エレクトロニクス、科学分野など幅広く利用されていますが、主に写真フィルム産業部門で使用されています。この写真分野での消費国第1位はアメリカで、第2位は日本となっています。また近年、宝飾品の使用消費国としてインドを中心としたアジア勢が伸びています。

変動の基礎的要因

銀の価格は、景気や為替の動向の影響はもちろん受けますが、大手生産国ペルー、メキシコの動向も変動の要因になります。
銀は物価やインフレ動向に非常に敏感で、金よりも値動きが激しい傾向にあるので、値動きに注意しておく必要があります。

銀価格の変動要因

変動の基礎的要因

景気による変動要因

使い捨てカメラの人気によって写真用フィルムの販売量が増加する、銀製品の割安感から宝飾品の売れ行きが伸びるなど、 需要が増加すると価格が上がります。しかしデジタルカメラの普及などが写真用フィルム需要に影響を与えることが考えられ、 今後の動きに注目が集まります。

メキシコの動向

世界最大の銀生産国メキシコの政情は相場予測の手がかりになります。国家経済は資源の輸出に大きく影響するため、その動向は注目点といえます。

 

コラム

日本は、1958年まで銀の国内生産を行い、余った分を輸出していました。しかし、その後の高度経済成長で工業用に銀を使う量が増え、国内生産だけでは追いつかなくなり、輸入をするようになりました。 日本の工業用としての銀の利用は、全体の約60%程です。近年は写真用としての需要が減少する一方で、エレクトロニクス部門 を中心とした工業部門の需要が拡大しており、需要構造が変化してきています。
また、銀にも他の貴金属と同様に、ETFにより投資需要が増加しています。銀のETF残高は、右肩上がりで、 今後はETFの動向にも注意が必要です。

取引基礎情報
取引所 東京工業品取引所
立会時刻 夜間= 17:00~翌4:00
日中= 9:00~15:30
標準品 純度99.99%以上の銀地金
呼値単位 10g当たり10銭(2010年10月限まで)
1g当り10銭(2010年12月限以降)
取引単位 1枚=30kg(2010年10月限まで)
1枚=10kg(2010年12月限以降)
(受渡単位=30kg)
限月 6限月制(12ヵ月以内の偶数月)
取引証拠金基準額 毎月、直近の一定期間の価格変動に対応した額に倍率を乗じ、その50%相当額を加えて得た額を下限として毎月設定。
CB幅 夜間立会開始時に前計算区域の帳入値段(新甫発会の場合は隣接限月の帳入値段)を基に設定。
建玉制限 当月限・・・1,500枚(売又は買のそれぞれの建玉数量)
合計・・・6,000枚

 

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