プラチナ(白金)
白金は含有量がとても少ない貴金属で、鉱石1トンからわずか3gくらいしか取ることができません。したがって金よりも高価で希少価値が高く、人気のある貴金属です。
プラチナ(白金)の主要産出国の分布

- 南アフリカ
- ロシア
- 北米
白金の年間生産量はわずか180トンほどで、金の20分の1以下という希少価値を持っています。その白金の約90%は南アフリカとロシアという特定の地域で生産されています。どちらの国もストライキが起こるなど政情が不安定なので、この地域の動向に注目が集まります。
環境保護の面でも活躍が期待されています
世界での白金の需要は、宝飾品、自動車用触媒、工業分野、医療分野、投資分野など多種多様です。その中でも、自動車触媒や燃料電池、排ガス浄化など環境保護の面での需要が一段と脚光を浴びています。自動車の排ガスには多くの有害物質が含まれており、これらを除去できるのが白金です。またコンピューターのハードディスクや液晶ディスプレイ(LCD)などにも使われ、これからの産業にますます必要な貴金属といえるでしょう。
変動の基礎的要因
白金の価格が景気や為替、金利の動向に影響を受けるのは、金や銀などと同じです。さらに、在庫量と2大生産国(南アフリカとロシア)の政情は注目すべき点です。
プラチナ(白金)価格の変動要因

媒体関連の動向
自動車触媒として白金だけでなくパラジウムなども使用されています。代替品としてのパラジウム価格や自動車触媒を必要としている先進諸国の景気動向で白金の需要量が変化します。
在庫量
金よりも市場での流通量が限られているので、白金の在庫動向はかなり重要です。在庫量の激減は白金の価格を上昇させる要因となります。
2大生産国
南アフリカとロシアで総供給量の90%を占めており、この両国の政局が不安定なことから、いつ相場が一転するか目が離せないところです。ロシアの場合は、輸出業務が政府の直轄機関であるため、政策次第で供給が遅延したりストップするという事態も起こっています。
また南アフリカでは労使問題でストライキが起こるなど非常に不安定です。このように不安要素があると、白金価格は上昇の傾向をたどります。ただし、場合によっては急落ということもあるので、十分注意が必要です。
コラム
白金は、ダイヤモンドを一層際立たせる親しみの深い貴金属として、根強い人気を誇っています。世界的に見ると白金は自動車触媒や燃料電池などに使われていますが、日本では全体の50%以上が装飾用として利用しています。
日本では白金の70%ほどを南アフリカから輸入しています。さらに日本での宝飾品としての白金需要は世界の約半分を占めています。そのため、日本での装飾用需要の動向は、世界の白金価格に大きな影響を及ぼすこととなります。




