パラジウム
パラジウムは白金族のひとつで、主にニッケルや銅などの非鉄金属と同一の鉱床から副産物として生産されています。
パラジウムの主要産出国の分布

- ロシア
- 南アフリカ
- 北米
パラジウムは、全体の約70%がロシアでの生産です。ロシアの輸出業務は政府の直轄機関で行われているので、実態がつかめずに憶測が飛び交うというケースが多くあります。また、生産第2位は南アフリカ、3位はアメリカで、この3ヵ国でパラジウムの供給はほぼ賄われているといえます。
自動車の部品など主に工業用に使われている
パラジウムは、工業用としての需要が圧倒的に多く、中でも環境保護の面から自動車用触媒に使われる割合が全体の55%を占めています。そのほかに、電子・電気用、歯科用などにも利用されます。世界でも先進工業国での需要が高く、日・米・欧で総需要の90%以上が使われていますが、今後は中国をはじめ、発展途上国での需要も伸びてくると考えられます。
変動の基礎的要因
パラジウムの価格が景気や為替・金利の動向に影響を受けるのは他の貴金属と同じです。パラジウムの生産量は圧倒的にロシアが多く、また消費量は日本が最大ということから、ロシアと日本の動向は大きく影響するといえるでしょう。第2の生産国の南アフリカの政情からも目が離せません。
パラジウム価格の変動要因

ロシアの生産状況
ロシアの生産量や在庫量などは政府による機密扱いであるため、憶測によって大きく価格が変動します。
日本の景気動向
日本での需要の半分が電子・電気用ということから、これからの家電製品の販売動向やパソコンの開発などは需要量に影響してくるでしょう。また、自動車用触媒の分野における需要はこれからも拡大すると考えられ、日本の景気上昇はパラジウム価格上昇につながります。
南アフリカの政情
南アフリカは、鉱山の経営問題や労働問題など、政情不安がくすぶり続けている状態です。そのため、南アフリカの政治的な不安定さは潜在的な価格変動要因となっています。
コラム
電子・電気用、自動車用などに使われる
日本は世界最大のパラジウム消費国です。その中で、電子・電気用としての需要が半数を占めており、パソコンや家電製品などの部品として重宝されています。世界のエレクトロニクス製品の供給基地であり、技術大国である日本の実績が明確に表れているといえるでしょう。
ほかに、排気ガス規制にともなう自動車用触媒としての需要は高まる一方です。輸入先は白金と同様、ロシアと南アフリカで大半を占めています。
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